2015年8月26日水曜日

Catch me, if you can!



ちょっと前の写真、かわいい☆
ねこちゃんを拾ってきて早半年が経過。ようやくお互いに生活に慣れてきたような気もしているこの頃。ねこを飼うのは初めてだけれど、散歩もしなくていいし、ひとりでお留守番も出来るし犬よりもずっと飼うのが楽なんですね。うちのこ、ちょっとトイレに関しては気難しいんだけれど…

さて、室内飼いのうちのねこちゃん。
狭いわたしのお部屋だけじゃストレス溜まるかなぁ…と思っていた。そして季節は夏。暑いので窓を開けたいとは思うものの網戸をぶち破る勢いで外に出たがるので(実際に2箇所も破った…)いつも窓も閉めっぱなしにしていた。

ただ、ひとよりも外の空気に触れるのが好きなわたしにその状態はまるで拷問。外には気持ちの良い風が吹いているのに窓も開けられないことにストレスを感じて我慢できずに、ねこちゃんにはリードをつけてもらって窓を開けることに。嫌そうだけれど6階から落ちてしまう可能性は捨てきれないし、屋根伝いにお向かいさんのお家に侵入されても困るし…

というわけで、リードの届く1mちょっとの範囲で遊んでいてもらったんだけれど、窓を開けると素早く飛び出す習慣が付いてしまって追いきれないこと数回。わたしもねこちゃんもだんだん慣れてきてしまったのでお向かいさんに許可を得て(だって屋根からねこちゃんが進入できちゃうから)屋根上を徘徊するのを見逃してもらっていた。そんなことをしていたら、ねこちゃんは更に慣れが進んでたまにお向かいさん宅にお邪魔して遊んでもらうようになった。窓から『ねこちゃん』と呼びかけると、お向かいさん宅から『にゃ~』そしてお向かいさんが『うちにいるよ』と返事をくれるまでに。

そんなある朝、いつものように屋根に出掛けてしまったので出勤前に呼び戻すことに。呼んでも返事がない。お向かいさんも『さっきまで居たけれどもう居ないよ』と。散々探したけれどどこにもいない…逃げちゃったのか?
不安を抱えながらも一抹も希望から、なんとかして帰ってくるだろうと窓を開けたまま出勤。同じビルの1階の何でも屋さんのアマ(お母さん)に猫が逃げたっぽいの、探しているのとの報告だけして。

仕事から帰宅してもねこちゃんは帰っていない。そういう日に限って仕事の会食の予定が入っていて、仕方がないから時間まで近所の人に聞き込みをすることに。聞き込みの結果、たぶん7時半くらいにアパートの階段を下りてどこかに行ってしまったようだと判明。近所の子供たちも一緒に周囲を確認してくれたけれど姿は見えず。いちどだけ、にゃ~と聞こえた気もするけれど、その後にねこちゃんの声がしたね!と言って子供たちが一斉ににゃーにゃー鳴きだすという事件が起こり、どこから聞こえてきたかわからなくなるという悲劇?喜劇?が起こり、そこでタイムアップ。

会食から戻った後も、夜中にひとりで近所を徘徊したけれど見付からず声も聞こえず。傷心のまま就寝。

ほとんど眠れず迎えた朝。少し明るくなってきて野良犬が活発になった頃、少し周囲を廻ってみたけれど見付からないまま仕事へ向かい、職場で仕事中に『迷子猫ポスター』を作成、プリントアウト。ブータン人の気を引くためにフェイスブックに迷子猫情報アップ(そこで午前中の仕事が終わった・笑)

同僚たちには猫ってウロウロするものだからそのうち戻ってくるよ…と言われたし、ネットを調べてみると何ヶ月もたってから帰ってくることもあると知ったけれども、やっぱり心配だし寂しい。

定時きっかり(ブータン的定時きっかりとは16時45分には作業を終了していて17時にオフィスを出ていることをさします(笑))に職場を出て、早足で自宅に戻り荷物を置いたらポスターを持って捜索開始。

ビルの駐車場で向かいのビルの女の子たちが『ねこちゃん、今日も見なかったよ。でも一緒に探してあげる』というので、近所を回りまくりポスターを貼らしてもらった。暗くなりかける時間まで一緒に近所を回って家の前に帰ってくると、ひとりの女の子のお母さんが『早く帰ってきなさいって言ったでしょ!』と激怒していた。すみません、連れまわして…

1階の何でも屋さんでアマ(お母さん)に居ないよ~困ったよ~と泣き言を言い、来るお客さんみんなに聞きまくり。仕舞いにはアマが『近所に可愛い白猫が生まれたのを知ってるからもらってきてあげる』と言ってくれたほど。
でもわたしが欲しいのは猫じゃなくて、うちのこなんです…と丁寧にお断り。若干納得してなさそうだったけれど、欲しければいつでも言いなさいと言ってくれた。

そんな時に電話が入り『チャンガンカ(地名)の近くであなたの猫を見たよ。捕まえようとしたら逃げられちゃったけれど、昨日と今日にモチタンとチャンガンカをうろついてるよ』との有力情報。情報はありがたくて、ちょっとほっとしたけれど途中に凶暴そうな野良犬群生地帯があるじゃないか!と別の心配も。

じゃぁもう今日も見付からないし帰るね…とドアをくぐったところで、駐車場から猫の鳴き声が!猫って言うかたぶんうちのこの声だ!!と叫ぶと、お店に居た5人が飛び出してきて車の下を探ってくれて、高校生くらいの子が、ポスターと同じ猫だよ!と発見してくれた。それから5分くらい、6人で追い回したんだけど散々逃げ回られた。驚いて出てこられないのかも…と思って一人で捕まえることに。

それからがまた大変で…泣きそうになりながら近所の塀を乗り越えたり(ねこちゃんはするっと隙間を抜けた)駐車場で這い蹲って声かけたり。暗くなってくるからだんだん見えなくなってくるので、わたしは焦燥感に駆られているのに、ねこちゃんはにゃ~って鳴きながら逃げてチラッとこっちを見る感じ。遊びじゃないんだよ、もういい加減にして!こんなに心配したのに!と半泣きになった30分くらいの後、ようやく捕まえました!

埃っぽいし手触りはごわごわしているしなんか荒れた様子でしたが、怪我もなく一泊二日の逃走劇は終了しました。

ねこちゃんも相当疲れたのかご飯食べてトイレに行ったら即熟睡。わたしもこの二日間でへとへとになったので熟睡。
もう逃げたりしないでね、ねこちゃん!


ブータンでは猫はペットというよりも、家のねずみ退治をしてくれる益獣だからいてもらってる…程度の認識なので、猫がいなくなったからって泣きながら近所を探し回ったり大騒ぎする人はいないので、この件を発端に近所で猫の日本人として更に有名に…

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