2015年8月30日日曜日

インド・ビザ。

ある金曜日の昼前、何故か突然名指しで呼び出しが。やってほしいことがあるらしいとのこと。こういうのって怖いんだよなぁ…わたし日本人だけれど日本のデザインしろとかって言われても困っちゃうしなぁ…なんて思いながら行ってみると、別の意味で恐ろしい用件だった。

サムツェに行って欲しい、それも今すぐ。

サムツェ…そこはブータンの陸の孤島。ブータン国内から自動車道路が通じていないから(向こうとこっちで道路はあるけれど自動車用の橋が繋がってない、人用のつり橋はある)、一般的にはインドを通って行く所じゃないですか!しかもここ、首都ティンプーから8時間くらいかかる場所じゃないですか!今から荷造りしていくの?冗談でしょ!

わたし、ブータン人じゃないからビザが必要だけれど、急用みたいだからインド・ビザ無しで行ってもいいのかな?政府の仕事だからどうしたらいいのかな?って相談したら、そりゃだめだから橋の向こうから車出してもらってつり橋は自分で渡って車乗り換えて行って、とのこと。

仕事の内容ははっきりしないからこの出張が何日かかるか分からない、それに急すぎてねこちゃん預けられないから、ねこちゃんと一緒に行くけどいいかな?と話したら、好きにしなさいと。

でもボスがうまく回避してくれて、今日はムリだから2日後の日曜日から…と。それだってひどい計画だけど…

その日は昼から今の仕事はぜんぶほったらかして、出張準備。翌土曜日にも午前中は準備して最終確認のためにエライ人に会いに行ったら、なんともっと上からの指示待ちになったので出張延期!!冗談でしょ!!


まぁ延期になったのは嬉しいんですけれど…そうやって振り回されるのが一番疲れるよね。

延期になっただけでキャンセルじゃないのでまた急に言いつけられる可能性があるので、月曜日にインドビザをとることにしました。あんまりムチャ振りしないで欲しいなぁ…


インド大使館の人たちはとっても親切でインドを楽しんできてね☆と言ってくれたけれど、今回は仕事で通り抜けるだけなんだよね…時間があったらいつかインドも旅したいなぁ。

2015年8月29日土曜日

デゴ・オープントーナメント。

ブータンの伝統的なゲームと遊び協会(Bhutan Indigenous Games and Sports Association)の人たちとひとつ仕事をしているのだけれど(その情報はここでも少し書きました。http://daysinbhutan.blogspot.com/2015/07/blog-post_23.html)その人たちが『今度ブータンで初のデゴ・トーナメントをやることにしたから是非見においでよ』と誘ってくれた。

デゴ、英語で書くとDoe-Gor。つまり石投げ。
ブータンの伝統的なゲームは15個くらいあるというけれど、そのうち、子供も女性も僧侶もだれでも楽しめるものの代表がこの石投げらしい。それぞれの競技には参加者が限られるものが多いの。たとえば弓…もともと狩りに使われていた道具だからという理由で女性と僧侶は扱ってはいけないとされているのよ。

そんな石投げ。カーリングみたいに目標に近い石が点をもらえる仕組みなんだけれど、結構詳細なルールがあるんだって。でも説明は難しいからホームページ見てくれって言われた(笑)そんなホームページはこちら。

チームは選手は9人、補欠が2人からなる11人。的と的の距離は13メートルで25点先取。一回2ゲーム行って勝ち負けを決めるって言われたような気がするんだけれど、2ゲームだったら引き分けはどうするんだ??あれ勘違いかな?

枝のきれっぱしのようなものが基準のバー(ツェ)になるらしい。的の呼び名もツェーというんだけれど、わたしには発音が難しすぎて、聞いても違いがわかりにくかった。なんとなく違うのはわかるんだけれど発音できないの(笑)

一日中これをやっていて疲れないのかなぁ…

石は途中で割れちゃったりもするらしく、現地調達していました。さすがブータン。

アーチェリーと違って、投げた後にも他人の石ではじき出される可能性があるからどんなに的に近くても喜びのダンスなどは行わないんだって。淡々と試合はすすんでいきました。だから見てるだけだとちょっとツマンナイ(苦笑)


今回トーナメントを計画した時にこの協会の人たちは宗教庁に僧侶が参加してもいいかどうかの確認もおこなったとのこと。残念ながら女性のチームも僧侶のチームもなかったけれど、次回はもっと早めに告知してもっと盛り上げたいと言っていた。この協会ってたぶん職員が3人しかいないから(しかもそのうちひとりは名誉会長)すごい大変そうだけれど頑張ってもらいたいです。

2015年8月28日金曜日

AFC プレイオフ クオリファイ 2016。

2週間ほど前のことだが、お昼を食べながら同僚のひとりが『今日、サッカーの試合があるけど見に行こうよ。ブータン対モンゴル。チケットは200Nu(約400円)だよ。君は絶対に行くでしょ?』と言ってきた。この頃はちょっと仕事も忙しくて余裕がなかったのでニュースも見ていなかったので、なんでモンゴルの人たちが来て試合をするのかとか一切理由がわからなかったけれど(同僚たちも詳細は知らなかった)まぁ他の予定も行かない理由もないので行くことに。うちのオフィスからはわたしも含めて4人。その頃は19時くらいから雨が降ることが多かったので若干不安も感じつつ、キックオフは18時だったので仕事の後に職場から直接競技場へ。

途中、道路閉鎖などもしていたので、わたしが知らなかっただけでなんだかすごい試合だったの?と話していたのだけれど、特にそうでもなさそうで…当日券を購入して無事会場へ…入るところで驚いた。モンゴルじゃなくてパキスタン戦って書いてあるよ!

そうなんです、この日はブータン対パキスタン。どうしてモンゴルが出てきたのかはまたまた一切わからないままに入場。その時のチケットの破り方が半端なく、ショックを受けた。対戦チーム名とかそういう情報のところ、ごっそりなくなっちゃったじゃん!!せっかく切り取り線があるんだからそこで切ってくれればいいのに…まぁそんなところもブータンっぽいけどね。だって半券をとっておいたりしないだろうから。

ワールドカップの二次予選みたいに力に差がありすぎることも無いようで、ぼろ負けではなく善戦していたので楽しかったです。

ただやっぱり季節柄、途中で雨が降り出し傘を差したけれど濡れちゃって寒くって、それはけっこう大変だったかなぁ。

AFCプレイオフクオリファイというのは、どうやらアジア各国のリーグで昨年優勝したチームが3カ国一組となって総当りで行われる試合らしい。なんで2016なのかは不明。

この週はこのAFCカップというのが3回行われたので、3回とも見に行きました。っていうことをブータンのナショナルチームの日本人監督に話したら、お金出して見にきたの?そんなのサッカー好きなの?って驚かれました。本当はそこまで好きでもないですが他にやることもないので見に行ってます(笑)

2015年8月26日水曜日

Catch me, if you can!



ちょっと前の写真、かわいい☆
ねこちゃんを拾ってきて早半年が経過。ようやくお互いに生活に慣れてきたような気もしているこの頃。ねこを飼うのは初めてだけれど、散歩もしなくていいし、ひとりでお留守番も出来るし犬よりもずっと飼うのが楽なんですね。うちのこ、ちょっとトイレに関しては気難しいんだけれど…

さて、室内飼いのうちのねこちゃん。
狭いわたしのお部屋だけじゃストレス溜まるかなぁ…と思っていた。そして季節は夏。暑いので窓を開けたいとは思うものの網戸をぶち破る勢いで外に出たがるので(実際に2箇所も破った…)いつも窓も閉めっぱなしにしていた。

ただ、ひとよりも外の空気に触れるのが好きなわたしにその状態はまるで拷問。外には気持ちの良い風が吹いているのに窓も開けられないことにストレスを感じて我慢できずに、ねこちゃんにはリードをつけてもらって窓を開けることに。嫌そうだけれど6階から落ちてしまう可能性は捨てきれないし、屋根伝いにお向かいさんのお家に侵入されても困るし…

というわけで、リードの届く1mちょっとの範囲で遊んでいてもらったんだけれど、窓を開けると素早く飛び出す習慣が付いてしまって追いきれないこと数回。わたしもねこちゃんもだんだん慣れてきてしまったのでお向かいさんに許可を得て(だって屋根からねこちゃんが進入できちゃうから)屋根上を徘徊するのを見逃してもらっていた。そんなことをしていたら、ねこちゃんは更に慣れが進んでたまにお向かいさん宅にお邪魔して遊んでもらうようになった。窓から『ねこちゃん』と呼びかけると、お向かいさん宅から『にゃ~』そしてお向かいさんが『うちにいるよ』と返事をくれるまでに。

そんなある朝、いつものように屋根に出掛けてしまったので出勤前に呼び戻すことに。呼んでも返事がない。お向かいさんも『さっきまで居たけれどもう居ないよ』と。散々探したけれどどこにもいない…逃げちゃったのか?
不安を抱えながらも一抹も希望から、なんとかして帰ってくるだろうと窓を開けたまま出勤。同じビルの1階の何でも屋さんのアマ(お母さん)に猫が逃げたっぽいの、探しているのとの報告だけして。

仕事から帰宅してもねこちゃんは帰っていない。そういう日に限って仕事の会食の予定が入っていて、仕方がないから時間まで近所の人に聞き込みをすることに。聞き込みの結果、たぶん7時半くらいにアパートの階段を下りてどこかに行ってしまったようだと判明。近所の子供たちも一緒に周囲を確認してくれたけれど姿は見えず。いちどだけ、にゃ~と聞こえた気もするけれど、その後にねこちゃんの声がしたね!と言って子供たちが一斉ににゃーにゃー鳴きだすという事件が起こり、どこから聞こえてきたかわからなくなるという悲劇?喜劇?が起こり、そこでタイムアップ。

会食から戻った後も、夜中にひとりで近所を徘徊したけれど見付からず声も聞こえず。傷心のまま就寝。

ほとんど眠れず迎えた朝。少し明るくなってきて野良犬が活発になった頃、少し周囲を廻ってみたけれど見付からないまま仕事へ向かい、職場で仕事中に『迷子猫ポスター』を作成、プリントアウト。ブータン人の気を引くためにフェイスブックに迷子猫情報アップ(そこで午前中の仕事が終わった・笑)

同僚たちには猫ってウロウロするものだからそのうち戻ってくるよ…と言われたし、ネットを調べてみると何ヶ月もたってから帰ってくることもあると知ったけれども、やっぱり心配だし寂しい。

定時きっかり(ブータン的定時きっかりとは16時45分には作業を終了していて17時にオフィスを出ていることをさします(笑))に職場を出て、早足で自宅に戻り荷物を置いたらポスターを持って捜索開始。

ビルの駐車場で向かいのビルの女の子たちが『ねこちゃん、今日も見なかったよ。でも一緒に探してあげる』というので、近所を回りまくりポスターを貼らしてもらった。暗くなりかける時間まで一緒に近所を回って家の前に帰ってくると、ひとりの女の子のお母さんが『早く帰ってきなさいって言ったでしょ!』と激怒していた。すみません、連れまわして…

1階の何でも屋さんでアマ(お母さん)に居ないよ~困ったよ~と泣き言を言い、来るお客さんみんなに聞きまくり。仕舞いにはアマが『近所に可愛い白猫が生まれたのを知ってるからもらってきてあげる』と言ってくれたほど。
でもわたしが欲しいのは猫じゃなくて、うちのこなんです…と丁寧にお断り。若干納得してなさそうだったけれど、欲しければいつでも言いなさいと言ってくれた。

そんな時に電話が入り『チャンガンカ(地名)の近くであなたの猫を見たよ。捕まえようとしたら逃げられちゃったけれど、昨日と今日にモチタンとチャンガンカをうろついてるよ』との有力情報。情報はありがたくて、ちょっとほっとしたけれど途中に凶暴そうな野良犬群生地帯があるじゃないか!と別の心配も。

じゃぁもう今日も見付からないし帰るね…とドアをくぐったところで、駐車場から猫の鳴き声が!猫って言うかたぶんうちのこの声だ!!と叫ぶと、お店に居た5人が飛び出してきて車の下を探ってくれて、高校生くらいの子が、ポスターと同じ猫だよ!と発見してくれた。それから5分くらい、6人で追い回したんだけど散々逃げ回られた。驚いて出てこられないのかも…と思って一人で捕まえることに。

それからがまた大変で…泣きそうになりながら近所の塀を乗り越えたり(ねこちゃんはするっと隙間を抜けた)駐車場で這い蹲って声かけたり。暗くなってくるからだんだん見えなくなってくるので、わたしは焦燥感に駆られているのに、ねこちゃんはにゃ~って鳴きながら逃げてチラッとこっちを見る感じ。遊びじゃないんだよ、もういい加減にして!こんなに心配したのに!と半泣きになった30分くらいの後、ようやく捕まえました!

埃っぽいし手触りはごわごわしているしなんか荒れた様子でしたが、怪我もなく一泊二日の逃走劇は終了しました。

ねこちゃんも相当疲れたのかご飯食べてトイレに行ったら即熟睡。わたしもこの二日間でへとへとになったので熟睡。
もう逃げたりしないでね、ねこちゃん!


ブータンでは猫はペットというよりも、家のねずみ退治をしてくれる益獣だからいてもらってる…程度の認識なので、猫がいなくなったからって泣きながら近所を探し回ったり大騒ぎする人はいないので、この件を発端に近所で猫の日本人として更に有名に…

わたしの8月はどこへ…

ちょっと忙しくってブログ書けてないよなぁ…今日こそは!と開いてみてびっくり。もう1ヶ月も経ってるじゃん!!

すみません。
楽しい話題はいっぱいあったのでまた書いていきますね。

っていうか、わたし8月何してたの?っていうくらいに何にも覚えてないままに過ぎ去っているわ…