フェイスペイントしている人やら見たのも面白かったよ。
ユニフォーム買えなかった…って残念がってた同僚たち |
親戚が選手なんだって。ユニフォームが本物なんだって(笑) |
いちばん気合の入ったフェイスペイント |
ハチマキ! |
試合が始まる前ゾンカ語で場内放送。そしてその5分の1くらいの英語の場内放送。なんで英語だと少ないんだろう?そんなに減らしちゃっていいのかなぁ?
その中で面白いなと思ったのは『FIFAのルールにより、席で立ち上がることを禁止しています。座って見学するように』とあったこと。そうなの?サッカーってみんなで立ち上がってうお~って応援するもんじゃないの?(勝手な想像)
ブブセラって本当にすごい音量なのね! |
えっ君たち生粋のブータン人でしょ?自分の国歌知らないの??(笑)学生時代、学校の朝礼とかで歌わないの?
ざわざわしたのはうちの同僚だけじゃなくて、周りの学生さんたちもなんだよね。もしかして本当に国歌を知らないんじゃないだろうか。なんだか曖昧な返事をされてどうしてみんながざわざわしたかはっきりした原因もわからないままに、キックオフ。
ゲームが始まってから気がついたのだけれど、会場はぎゅうぎゅう。2008年の王様の戴冠式以降見たことがないくらいに端から端までいっぱいのひと。でも入りきれなかった人もいるらしく、会場の近くやどこか高いところなどに人が集まってきた。会場でも不安定な壁に登っている人も…
お隣のテニスコートから観戦 |
ゴール裏にあるフットサル会場にも人集り |
屋根の上からも |
この後ろって何もないから落ちたら真っ逆さま…こわい。けど注意されてなかったみたい |
わたし達の座ったちょうど隣くらいはサポーター席とも言っていい感じの場所。前半と後半のあいだの休憩の時にそこの人ひとりが『ウェーブだ!ウェーブやろうぜ!』と言い出した。ウェーブ…ここに集まった人の大半はそんなの知らないんじゃないの?見たこともやったこともなさそう…と思ったけれど、3回ほどミスった後にちゃんと両端まで届くようになった。しかも7回目くらいにはちゃんとその波が帰ってくるまでに。ブータンでウェーブやっているってその事だけでも気分がうきうき、楽しかったです。
前後の席にはとある私立学校の生徒さんがいっぱい座っていたのだけれど、狂ったみたいに応援している子たちが多かった。女の子たちは悲鳴みたいな声を上げていて周りから引かれているし、男の子たちは太い声でがむしゃらに応援しているし…と思ったら、どうやらその学校から選手が出ていたらしい。そりゃ興奮しちゃうよね。
ひとりの同僚の隣は妙齢の女性だったそうなんだけど、常にドマを食べまくり大声で応援しまくり口からドマを飛ばしまくり。その口から飛び出たドマは同僚に絶えず振りかかるという悲劇が起きていたらしい。ついでに興奮して何度も殴られたと言っていた…後で知ったんだけれど、大変な人もいるもんだなぁ。でもそんな状況でも大変だったよ~程度で流す同僚の心の広さに感服したわ。わたしだったらこっそり殴り返してるわ、こっそりね、あはは~
そういえば、後から入場してきた同僚は言われなかったらしいのだけれど、早く入場したわたし達は入口で『ペットボトルの蓋は持ち込み禁止』と言われ、その場で外して捨てなければならなかったのだ。なんで?と尋ねると『投げると困るから』…投げるときには蓋だけじゃないでしょ、ペットボトルそれ自体をぶん投げるよね?なんで蓋だけ…
蓋がなかったらきっと興奮した時にボトルを倒して大惨事だよなぁ…と思っていたら案の定。わたしたちの周りだけでも4本のボトルが倒れて洋服が濡れる人が続出。ちょっと考えればわかるよね、どうしてこういう無駄なことするかなぁ?とわたしの後ろのおじさんがボトルを倒して水浸しにしてくれたから、なおさらに思ったわ。
会場では先日ブータンのサッカーチームと契約された伊藤壇さんをお見かけしたよ。ブータンでの活躍をお祈りしております!
勝利が決まった後、みんなが『明日は休みになるかなぁ?』と。今日の試合はブータンにとって歴史的な試合だから仕事も学校も放って見に行ってもいいと言うくらいだから、歴史的勝利をおさめた今、公休になってもいいんじゃないの?という考えらしい。学生さんたちは『ナバ!チュセ!』(明日は休み!の意)と叫びながら帰っていった。
そりゃないだろう…まだアジア一次予選よ。日本なんてまだ参加してもいないのよ…と思ってたら、やっぱりさすがに休みにはならなかった。
試合終了後はみなが大興奮のままに帰宅。人も車も多すぎて車は完全に動きが止まっていました。
これでも落ち着いてきたところ |
友人とご飯を食べに出て気がついたのだけれど、この日は火曜日でブータンの法律で決められたドライ・デー。ドライ・デーとはレストランではお酒を提供してはいけないし、酒屋さんではお酒の販売もしてはいけない日です。もちろん自宅で呑むのは構わないけれどね。
こんなお祝いムードの漂う日にお酒が飲めないのはちょっと悲しいかも。でも羽目をはずす人がいないからやっぱり良かったのかも?