2015年3月17日火曜日

FIFAワールドカップ・アジア一次予選

16時キックオフなのに15時前には会場は満席。これってブータンではすごいことだと思う。

フェイスペイントしている人やら見たのも面白かったよ。
ユニフォーム買えなかった…って残念がってた同僚たち

親戚が選手なんだって。ユニフォームが本物なんだって(笑)
 
いちばん気合の入ったフェイスペイント

ハチマキ!
選手が会場入りしてきた時に、ブータン選手が盛り上がるのは当たり前なんだけれど、スリランカの選手も暖かく拍手で迎えてていいなって思った。

試合が始まる前ゾンカ語で場内放送。そしてその5分の1くらいの英語の場内放送。なんで英語だと少ないんだろう?そんなに減らしちゃっていいのかなぁ?
その中で面白いなと思ったのは『FIFAのルールにより、席で立ち上がることを禁止しています。座って見学するように』とあったこと。そうなの?サッカーってみんなで立ち上がってうお~って応援するもんじゃないの?(勝手な想像)
ブブセラって本当にすごい音量なのね!
そんなこんなで試合開始。あたりまえだけれどまずは両選手が入場してきて国歌斉唱があるよね。で、当然みんな立ち上がって興奮も最高潮。でもブータンの国歌が流れだすと何故かざわざわ。どうしたのかと思ったら『あれ?国歌ってこれなの?これだっけ?』と確認しあう同僚たち。

えっ君たち生粋のブータン人でしょ?自分の国歌知らないの??(笑)学生時代、学校の朝礼とかで歌わないの?

ざわざわしたのはうちの同僚だけじゃなくて、周りの学生さんたちもなんだよね。もしかして本当に国歌を知らないんじゃないだろうか。なんだか曖昧な返事をされてどうしてみんながざわざわしたかはっきりした原因もわからないままに、キックオフ。

ゲームが始まってから気がついたのだけれど、会場はぎゅうぎゅう。2008年の王様の戴冠式以降見たことがないくらいに端から端までいっぱいのひと。でも入りきれなかった人もいるらしく、会場の近くやどこか高いところなどに人が集まってきた。会場でも不安定な壁に登っている人も…
お隣のテニスコートから観戦

ゴール裏にあるフットサル会場にも人集り

屋根の上からも

この後ろって何もないから落ちたら真っ逆さま…こわい。けど注意されてなかったみたい
 ゲームの内容に関してはサッカーについてよくわからないのでコメントはなし。でも2‐1でブータンの勝利!すごい、一次予選突破、おめでとう。


わたし達の座ったちょうど隣くらいはサポーター席とも言っていい感じの場所。前半と後半のあいだの休憩の時にそこの人ひとりが『ウェーブだ!ウェーブやろうぜ!』と言い出した。ウェーブ…ここに集まった人の大半はそんなの知らないんじゃないの?見たこともやったこともなさそう…と思ったけれど、3回ほどミスった後にちゃんと両端まで届くようになった。しかも7回目くらいにはちゃんとその波が帰ってくるまでに。ブータンでウェーブやっているってその事だけでも気分がうきうき、楽しかったです。

前後の席にはとある私立学校の生徒さんがいっぱい座っていたのだけれど、狂ったみたいに応援している子たちが多かった。女の子たちは悲鳴みたいな声を上げていて周りから引かれているし、男の子たちは太い声でがむしゃらに応援しているし…と思ったら、どうやらその学校から選手が出ていたらしい。そりゃ興奮しちゃうよね。

ひとりの同僚の隣は妙齢の女性だったそうなんだけど、常にドマを食べまくり大声で応援しまくり口からドマを飛ばしまくり。その口から飛び出たドマは同僚に絶えず振りかかるという悲劇が起きていたらしい。ついでに興奮して何度も殴られたと言っていた…後で知ったんだけれど、大変な人もいるもんだなぁ。でもそんな状況でも大変だったよ~程度で流す同僚の心の広さに感服したわ。わたしだったらこっそり殴り返してるわ、こっそりね、あはは~

そういえば、後から入場してきた同僚は言われなかったらしいのだけれど、早く入場したわたし達は入口で『ペットボトルの蓋は持ち込み禁止』と言われ、その場で外して捨てなければならなかったのだ。なんで?と尋ねると『投げると困るから』…投げるときには蓋だけじゃないでしょ、ペットボトルそれ自体をぶん投げるよね?なんで蓋だけ…
蓋がなかったらきっと興奮した時にボトルを倒して大惨事だよなぁ…と思っていたら案の定。わたしたちの周りだけでも4本のボトルが倒れて洋服が濡れる人が続出。ちょっと考えればわかるよね、どうしてこういう無駄なことするかなぁ?とわたしの後ろのおじさんがボトルを倒して水浸しにしてくれたから、なおさらに思ったわ。

会場では先日ブータンのサッカーチームと契約された伊藤壇さんをお見かけしたよ。ブータンでの活躍をお祈りしております!

勝利が決まった後、みんなが『明日は休みになるかなぁ?』と。今日の試合はブータンにとって歴史的な試合だから仕事も学校も放って見に行ってもいいと言うくらいだから、歴史的勝利をおさめた今、公休になってもいいんじゃないの?という考えらしい。学生さんたちは『ナバ!チュセ!』(明日は休み!の意)と叫びながら帰っていった。

そりゃないだろう…まだアジア一次予選よ。日本なんてまだ参加してもいないのよ…と思ってたら、やっぱりさすがに休みにはならなかった。


試合終了後はみなが大興奮のままに帰宅。人も車も多すぎて車は完全に動きが止まっていました。

これでも落ち着いてきたところ
同僚のひとりはこの混みようを見ていながら、職場に車を取りに帰り、いつもの癖でこの道に入り込み1時間以上かかってここを抜けたと。そりゃまた…運が悪いな。


友人とご飯を食べに出て気がついたのだけれど、この日は火曜日でブータンの法律で決められたドライ・デー。ドライ・デーとはレストランではお酒を提供してはいけないし、酒屋さんではお酒の販売もしてはいけない日です。もちろん自宅で呑むのは構わないけれどね。
こんなお祝いムードの漂う日にお酒が飲めないのはちょっと悲しいかも。でも羽目をはずす人がいないからやっぱり良かったのかも?

2018 FIFAワールドカップ・アジア一次予選…見学までの道のり。

3月12日、サッカーの試合がスリランカで行われた。言わずと知れた?ワールドカップアジア一次予選である。実は日本のニュースでワールドカップの予選の話ひとつでないので、もしかしたらこれってなんか違うワールドカップなんじゃないの?とこっそり疑っていたのだけれど、どうやら本当にワールドカップのアジア一次予選らしい。日本は一次予選を免除されているので出なくていいのだけれど、ブータンはランクが低いためにアジア一次予選を勝ち抜かなければ次に進めないのだそうだ。

一次予選は12チームで行われ、2チームづつ6組に分けてホーム・アンド・アウェー方式で勝者が二次予選に進むことが出来ます。

ご存知の通り?ブータン・ナショナル・チームはFIFAランキングで最下位。
http://www.fifa.com/fifa-world-ranking/ranking-table/men/index.html

なんとこの日、初めてワールドカップの予選に参加したらしい。初挑戦おめでとう。

ブータンのテレビにはインドのケーブルテレビが入っているのでチャンネル数は多いものの
(70チャンネルくらいある)ブータンチームのW杯の予選などライブ放送してくれるはずもないので、若い同僚たちは仕事の後もオフィスに残ってインターネットで観戦(もちろん職場の回線で・笑)。

なんとなんと、初参加、しかもアウェイであるスリランカで初勝利をもおさめた。すごい、おめでとう。
http://rocketnews24.com/2015/03/14/557212/

勝利の直後からフェイスブックやツイッターなどは大変賑わっていたようだ。


そんな興奮冷めやらぬブータン・ナショナルチームのホームで行われる試合が3月17日午後16時から行われた。

平日午後16時、考えるまでもなく完全に仕事中です。我々公務員はちゃんとオフィスにいて働かねばなりません…たぶん。

でも、記念すべき試合じゃない?行かないって選択肢はないでしょう?観戦は無料だし、チャンリミタン競技場がFIFA国際大会会場としての基準を満たしてから、国際試合が行われるのは初めてだと思うし(間違ってたらすみません)。

と、思っていたら、なんと前日の夜に内閣府の案内で『政府関係者で試合に興味があるひとは、試合を見に行ってもいいよ』と!すごい、そんな国ってあるんだなぁ…っていうか、ちょっと興奮しすぎじゃない?初めての試合で勝ったからって。とは思ったものの、お祭りには参加しない手はないでしょう☆

後から知ったのだけれど、ティンプーの学校には教育省から『子供たちを観戦に行かせてあげるように』との案内が出ていたのだそう。 ブータン、面白すぎる。


当日の朝、出勤した途端に『誰が観戦に行くの?わたしも行きたい!絶対行きたいから行く時には声掛けて!』と一息で言うと『今日は13時から並ぼうって話してるんだ』と鼻息あらく返事があった。

えっ?試合は16時からでしょ??そんな早く行くの??ブータンなのに? お昼は何時に食べるの?昼休みは13時からじゃん。

『もちろんだよ、学校ではお昼が終わったら行くって言ってるから学生が押し寄せるもん。その前に行かないといい席が取れないよ!お昼は12時から食べるから。』とのこと。

まぁ行列に慣れた日本人なので待つのもあんまり問題じゃないけれど、君ら待てるの?との疑問はありつつも、やる気になってるので見守ることに。

午前中は仕事をしているはずだったけれど、半分くらいの人はサッカーの話をしたり、ネットで情報収集したりしてたんじゃないのかな。かく言うわたしもアンオフィシャルな応援フェイスブック・ページ(https://www.facebook.com/BhutanNationalFootballTeam?fref=ts)で『アウェイで戦うスリランカチームに敬意を払いましょう』とか『勝利に向かって○○僧侶が祈りを捧げてくれました。ブータンチーム頑張れ』などなどを見てはにやにや。

お昼を食べていても話題はサッカー。途中で何人かが、ユニフォームのレプリカ買って応援しようよと言い出してそれに乗ると、13時を前に『もう行こうよ!』となり慌てて仕事仕舞い。ユニフォーム欲しかったんだけれど、枚数は制限があったみたいだし無理かなって思ってたんだよね。ブータンのユニフォームのレプリカってなんか素敵なんだよ、竜がいるデザインで。

着替えてから行きたいとか、きっと駐車場がないからみんなで乗り合わせようとか、色々していたら出発は13時過ぎ。それでもうちのオフィスの人にしては珍しく時間通り!!(笑・だっていつもすごく遅れるんだもの)

車を停めてから会場までも『ドマ買わなきゃ』『水やお菓子も!』と落ち着きのない同僚たち。バラバラになりながらもなんとか迷子にならずに会場へ。会場前に停められた多くのスクールバスを見て『ほら、この時間に来て正解でしょ☆』と。

確かに、これはすごいわ!!まだ13時半なのに会場前にはあふれんばかりの人集り。2008年の五代国王の戴冠式の時と2011年の五代国王の結婚式の時くらいの盛り上がり!

入口でフェイスペイントを道行く人にしている学生さんたちにユニフォームのことを聞いてみると、どうやらこっちじゃないVIP席側の入口で販売しているらしい。…遠い…遠すぎると遠い目をした男性の同僚たちに『時間があるから買いに行かないと!大丈夫、席は取っておくから!』とけしかけ、女性の同僚と席取りに。

会場に入るとまだ席はガラガラ。外にいる学生さん達、なんで入ってこないのかな?と疑問に思いつつも、サポーター席(?)っていうか興奮しそうな人たちが座るであろう席のすぐ隣のかなりいい席をゲット。後からくる予定の同僚や友人たちのために相当の広さの席を確保。
人工芝でとっても綺麗な競技場です
ブータンの競技場は長椅子方式できっちりした座席があるわけじゃないので、テキトウに外れたところにかばんを置いて友達が来るから…と言えばオッケー。ただ段々と増えてくる観客に女性の同僚とだけでは心細く電話をしまくった『早く来て!観客が多くて席をキープするのが難しいかも…』と。

ユニフォームを買いに行ってくれた同僚が戻ってきた!ぎりぎりでゲットできたって、やった~☆でも仕事場から直接来たのでブータンの民族衣装を着ていて、その上に着るとパンパンになっちゃいそう。うむ~という感じったので着ての応援は保留に。 すると同僚が…もしかしてそのサイズ着れなかった?大きいサイズ買ってきた方が良かった?といらぬ心配を(笑)
ユニフォームをゲットして興奮も最高潮な同僚
押されたり押したり予想以上に友だちが増えたりして、ぎゅうぎゅうになりながら開戦を待ちました。

開戦前にはこの通り、満席なスタジアムです

2015年3月15日日曜日

ねことままたび。

1月だか2月だかに両親が日本から送ってくれたものの中に、『毎日のおやつに 『またたび』 猫ちゃんが大喜び』 なるものが入っていた。

うちの家族は動物が好きだし、犬やらハムスターやら飼っていたことがあるのだけれど猫は飼ったことがないのだ。なんたって母が猫嫌いなので…それなのに、ブータンで猫と暮らすことにしたアラフォ~独身な困った娘にまたたびを送ってくれるなんて… ありがたくて涙が出ちゃいそうだけれど、拾ってきた時にはうちの猫ちゃんはまだ小さいのであげるのを保留にしていたんです。

最近暖かくなったからかお布団で一緒に寝てくれないねこちゃんへのごますりにまたたびをあげてみることに。



楽しんでくれたようでなによりです。

本当にごろにゃ~ん、ってなるんだってことに感動したわ。

2015年3月14日土曜日

春の息吹。

 
ブータンで特に気持ちの良い季節がやって来ました。春です、茶色だった景色にピンクや白の花が開いて、草木の芽吹きで緑や黄色が増えてくる、毎日変化の感じられるウキウキな季節です。でもそれと同時にムズムズ花粉ともコンタクトの敵な埃とも戦う日々も始まります。

さて、毎年見に行ってもまだ飽きない、いちばん大好きな桃を見にタシチョ・ゾンに出掛けました。

手前の二本が桃、奥があんず

ちょっと晴れ間が見えた瞬間

挿し木で3色の花が付いているらしい
 
本当にきれい
この桃の前では5代国王陛下と王妃も写真を撮っていて、広報に使われているのでよくその写真を見ることがあります。今年も写真を撮られるのかしら?

日本の友人に花見に行こうと声を掛けた時『じゃぁお弁当を持って行かないとね!』と言われたけれど、観光地でもあるタシチョ・ゾンの、しかもエライ人の入口(国王とか大臣、次官クラスじゃないと通れない)の前でお弁当を広げる勇気はないわ、あはは。

そうそう、ちょうど衛兵さんの交代の様子も見ることが出来ました。わたし達が写真を撮っているのに、にやっと笑って答えてくれました。


この後、タシチョ・ゾンまで来たのでこの間の鎮魂の祈りについて、寺院にいる僧侶に聞いてみることに。この僧侶とは顔見知りだけれどお互いに共通言語がないためにあまり話したことがなかったんだよね。ついでにそこのお堂に立ち並ぶ仏像について、そしてそれぞれの祈りの言葉も教えてもらった。
なんだか良いいちにちでした。


そういえば先週出掛けた寺院の参道でシャクナゲが咲いているのを見つけました(そして同僚にお願いして折ってもらいました・笑)。もうそんなシーズンなのね☆これからの出張が楽しみです。

2015年3月11日水曜日

3月11日のこと。


4年前の震災時、当時は一時帰国をしていて自宅で大叔母とふたりでいる時に地震がきたの。思うことはいろいろとあるけれど、今でもわたしが出来ることは何もなくて、でも祈ることだけは欠かさずにいるんだ。
 
 
今年はブータン中央宗教庁が、ブータンに住む日本人を招いて祈りを捧げてくださることになりました。何年もたった今でも祈ってくれることにこころからの感謝を。
鎮魂の祈りは、普段の祈りと異なりとても美しい音色で胸が一杯になりました。
 
 
災害が起こった年に、ブータンは政府をあげて祈ってくださったりしたけれど、翌年からこのような大掛かりなお祈りは行われていません。でもどうして今年祈りを捧げてくださったかというと、3月9日、知人の僧侶に、個人的に追悼のバターランプを捧げたいんだけれど、どこの寺院で引き受けてくれるだろうかと相談したのがきっかけでした。 
 
翌日10日の朝、彼が『よく考えたんだけれど、ブータンは日本にとってもお世話になっているし、あの災害がいまだ癒えぬ状況にあるのも知っている。私たちは祈ることしか出来ないから、ブータンに住んでいる日本人を招いて、法要を行おうと思うんだけれどどう思う?こういったことの為に余剰予算はあるんだし、話をしてみるよ』と言ってくれました。
 
で、話をしてくれた結果、昼過ぎに再度連絡があり『明日11日に10時からタシチョ・ゾンで お祈りするからブータンに住む日本人にお暇だったらいらしてねと伝えて。バターランプをお供えして、簡単なお祈りをするだけだけど、是非来てほしい』と言ってくださりました。

運悪くその日は日帰り出張中で、在留邦人のメーリングリストに連絡することが出来たのが10日の夕方になってしまったことから、参加したくとも参加できない方もいらして、そのことは本当に申し訳なかったなぁと思っています。

それでも15人ほどの日本人が集まり、ブータン中央宗教庁からHis Eminence Leytshog Lopen (レイツォッグ・ロペン)という方が来て下さり、お祈りを捧げてくださいました。写真の真ん中ほどに日本人の女性と男性に挟まれている方が、その僧侶です。

タシチョ・ゾンの僧侶は季節によってティンプーとプナカのゾンを行き来します。今の時期、ジェケンポを筆頭にほとんどの方が、いまだ冬の住まいであるプナカに住んでおり、まだティンプーに戻ってきていません。その中で、ティンプーに残っている僧侶や他の寺院の僧侶などに声を掛けてくださり、盛大にお祈りしてくれたこと、とても感謝しています。

ほんっとうにブータン的で、前日の夕方の案内だったんですけれどね!


仕事の後には、当初の予定通り、友人たちとバターランプをお供えしに行きました。いろいろと手配してくれた僧侶には『なんで昼間のタシチョ・ゾンのお祈りで一緒にやらないんだい?』と不思議がられたけれど、わたし達日本人にはいろいろと計画とか事情とかがあるのですよ!ブータンみたいに直前に変えられないものもあるのです(笑)

2015年3月6日金曜日

学校が始まりました。

3月に入り、職場は9時から17時まで。冬時間(9時から16時まで)が終わったのでなんとなく仕事ばかりやっている気になりますが、特別そんなことはないんだよね…


さて、3月に入り多くの公立学校や私立学校で新学年が始まりました。同僚たちも一安心。子供が学校に行かないと同僚たちは面倒を見るのに忙しくて、いまいち仕事に集中できないわさわさした空気漂います。漂うだけじゃなくて、面倒を見るために遅刻や早退が増えるので同僚を捕まえにくくなるのです、仕事の相談がしたいのに(笑)やっとおちつくわ。

とはいえ、今年はじめて幼稚園や小学校に子供を送る同僚たちは朝から一悶着があるらしい。…子供が学校に行きたがらないのだ。同僚の子供のひとりは、一週間も幼稚園で誰とも口をきかず、家でもずっと不貞腐れていたそうだ。その子は『いらない子だから幼稚園に送られる』と信じていたらしい。その子は大家族の初孫でいまでも一人っ子、大切に可愛がられているので他の子と遊ぶのがもともと苦手。幼稚園はストレスでしかないようだ。いろいろと大変だよねぇ…

なにはともあれ、朝晩の送り迎えの風景が見られるようになって、なんとなく日常が戻ってきたなと思うのです。


でもいつも思うんだけれど、どうしてブータンの送り迎えでは子供がバッグを持たないで親や祖父母が持つんだろうか?