2016年4月6日水曜日

ブータンの観光名所、タクツァン僧院。

仕事で山を登ることもおおいのだが、先日はブータン随一の観光名所である(と思う)タクツァン僧院とその周辺に行ってきた…ちなみに仕事のメインはその周辺であってタクツァンではない…

タクツァン僧院について説明しようかとも思ったのだけれど、また長くなって下書きフォルダに保管されそうな予感がするので割愛することに。興味がある方はグーグル先生か地球の歩き方に聞いてみてね。

この日は、パロのゾンで漏水の検査、パロの国立博物館の現場で実測調査、そして山の上のタクツァンとその周辺の調査、と盛りだくさんなというよりもムリすぎる計画の日帰り出張だったので朝は早朝からティンプーを発つことにした。うちのオフィスの運転手さんはかなり時間に正確なので、ちょっと寝坊したらしい同僚(新婚)はこんな大変ないちにちのスタートに朝ごはんが食べられないという事態が発生(苦笑)移動中の車で持ってきた水筒からホットミルクを飲んでいた…かわいい。

まず、他の会議に出る予定の同僚のひとりを国立博物館で降ろし、我々が山から下りてくるよりもたぶん会議が終わるほうが早いので実測調査をしておくようにお願いをした。
最終的に、会議に出た同僚は山から下りてきた我々を駐車場でにこやかに待っていたので『よくやった!』と褒めようとしたけれど『ひとりだったので実測が出来ませんでした、えへ』となめたことを言い放った。おかげで山から下りてから薄暗闇の中で実測を…泣きたい。


まぁとりあえず!久々のタクツァン僧院!
太ったし歩けなかったらどうしよう…と若干の不安もありつつ、朝ごはんを食べそびれた同僚に僧侶へのお土産(アスパラガスと山菜を3束づつ)を持ってもらって出発。登山口の様子がかなり変わっていたので驚いた。

馬に乗って出掛けるときの注意看板と入り口のお土産屋台

タクツァン僧院についての説明と拝観にあたっての注意書き


 ガイドさんもちゃんと説明しないから悪い部分もあるんだけれど、観光客のマナーについて少し眉をひそめるブータン人が多くなっているので注意書き看板は重要だと思う。まぁ日本の方がどれだけ読もうと思ってくれるかどうかはまた別の話なんだけれど…

馬に乗る観光客

真っ赤な石楠花が満開でした

ショートカットコースを進んだら想像以上の急斜面で途中で泣きたくなりつつも、なんとか無事にタクツァン周辺の寺院に到着。連絡してあったけれど僧侶が出掛けているのでお茶を飲ませてもらって待つことに…せっかく早起きしたのに意味なくのんびりするはめに…ブータン的仕事の時間の使い方よね(笑)

待つこと1時間。暢気に同僚とおしゃべりをしていたらようやく僧侶が来たので仕事の話をば。

山だからもしかしたら自生していたらどうしようと思っていた、お土産のアスパラガスと山菜をとても喜んでくれて、明後日からあるお祈りの時のご飯に料理して子供たちと食べるねと笑顔で返してくれた。この僧侶、いつもオフィスに来るときにお土産(りんごとかお供え物とか)を持ってきてくれるのでなにかお返ししたかったんだよね。でもなかなかそこまで行く機会がなかったので今回もって行くことが出来て満足です。
そういえばこの山ではアスパラも山菜も自生していなくて、採れるのは松茸とアンズ茸くらいだそう。そんなに嬉しくなさそうだったけれどどちらも高級きのこだね!

ここは施設があまり充実していないけれど子供の僧侶が何人もいるの。かわいかった~
コイン投げをして遊んでいるところ

ご飯の準備をしているところ
ここは僧侶の人数が規定に達しておらずコックさんが雇えないそう。ご飯の準備も自分たちでしているんだって。


裏道を行きタクツァン僧院へ。なかなかデンジャラスな崖が続いて何度か同僚や僧侶に『マダム、大丈夫ですか』と聞かれたりもしましたが無事に到着。顔だけ覚えているような気がするけれどどこで会ったか思い出せない僧侶に『どこで会ったか覚えてる?』って言われて困惑。僧侶の事は覚えていますがいつどこで会ったかは思い出せません、と答えるとあっさり種明かししてもらえたけれど、やっぱり思い出せない…申し訳ない、人の顔をおぼえられないんです。3年位前からタクツァンの担当になったらしい。けっこう大変だよ…と笑っていた。


この角度から初めて見たわ~


そんなタクツァン僧院から皆様にお願いが。

ルンタ(お祈りの旗)をそこらに引っ掛けないでください。

とある高貴な方がお見えになったときにそこら中に縦横無尽に掛けられたルンタを見て、全て取りさるように指示をされたそうです。見た目が悪いと。それから取れない部分以外はすべて取り払ったようですが、毎日のように観光客が来て勝手にぶら下げてゆく。とても困っているそうです。

実ははじめにのせた写真の『拝観の注意点』の8番にちゃんと記載されているんですよ。『拝観ルートに旗をかけるのは禁止です』と。ガイドさんはたぶん見てないし観光客の好きにさせていると思いますけれどね。

と、まぁこういうわけなので、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。


久しぶりの速いペースでのトレッキングのおかげでその夜から筋肉痛になり、2日後の今日もまだぎしぎしいいながら歩いています(笑)

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